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高収入がモチベーション
「公認会計士」の仕事の基本は「監査」と呼ばれる仕事です。日本の法律では、証券取引所に上場している企業や資本金が5億円を超えるような大きな企業に対して、法律通りの経営を行っているかどうか定期的にチェックを受ける義務を課しています。このチェックを行う行為が監査にあたり、その監査を担当するのが公認会計士です。
企業には経理担当者がいて必ず財務書類を作成しています。公認会計士は財務書類を徹底的にチェックして誤りやごまかしがないかどうかを調べ上げていきます。中には、株価を下げたくないために「粉飾決済」という実態とは違う経営状況を記した財務書類を作っている企業があります。このような企業が増えると株主に損害を与えることになりますし、結果的に日本経済に悪影響を及ぼしてしまいます。悪意ある偽装経理や粉飾決算の他、会計上のミスを正すことが公認会計士の務めです。
公認会計士は監査という作業を通じて、日本経済を裏で支える仕事をしていると言えるでしょう。
公認会計士になるためには国家試験に合格する必要があります。試験は筆記試験で行われますが、合格率は毎年10%以下という狭き門です。かなり本気になって勉強をしないと合格は難しいと言えるでしょう。ただし、学歴などは一切問われませんので、出身大学により就活先が制限される一般企業への就活よりはフェアと言えるかもしれません。
試験はまずマークシート方式で行われる短答式試験が行われ、この試験に合格した受験者だけが後日行われる論文式の試験を受けることができます。「会計学」「監査論」「企業法」「租税法」など様々な分野の知識を得る必要があります。
無事に論文式試験に合格すると次のステップへ進みます。監査法人や会計を主な仕事にしている会計事務所などに就職して業務補助経験を2年以上積み、補助業務が終わるといよいよ「修了考査」という筆記試験を受けることができます。この修了考査に合格してようやく、晴れて公認会計士になることができるのです。
公認会計士になるには10%弱の合格率の筆記試験を合格し、その後2年間の補助業務をこなし、さらに修了考査試験を合格しなければなりません。難易度はかなり高い上に、絶え間ない努力が必要な長い道のりでもあります。公認会計士の仕事はそれだけ専門性が強く高いスキルが必要だということです。だからこそ公認会計士は一般企業に勤めるサラリーマンよりも高額な報酬を得ることができるのです。
監査の時期は残業が続き忙しい毎日になりますが、サラリーマンでは手にできないような高収入を得られるため、仕事をするモチベーションを高く保つことができるでしょう。何よりもそれだけの難関試験に合格したという自信が満足度につながります。
社会人として仕事をしているうちに本当に好きなことや趣味ができる人がいます。また自分に足りないスキルや知識を痛感する人もいます。そのような人は仕事を続けながら専門学校へ通ってみてはいかがでしょうか。社会人として集中力と効率的な仕事の仕方を身に付けているため、専門学校の課題も効率的にこなすことができるでしょう。自分で学費を払っている上、本当にやりたいことを勉強しているため、学生時代と勉強に対する本気度が違います。必要なスキルと知識を身に付けた上で転職活動を始めましょう。