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絵を描くことが好きなら
日本が誇るクールジャパンの主役的な存在が「アニメーション」です。アニメーションの現場で中心的な存在として活躍するのが「アニメーター」です。アニメーターの具体的な仕事内容は、「原画制作」「動画制作」「背景設定」などの仕事に分けることができます。
まずアニメ監督がいて、どのようなアニメーションを作りたいかをアニメーターに指示します。監督が作った絵コンテやシナリオを元に、原画スタッフが登場人物の動き方を決めながら原画を描いていきます。背景設定スタッフは、シーンごとの背景と登場人物と背景の位置関係などを決めて設計図を描きます。原画ができると動画スタッフは原画と原画の間の動きを埋めるように絵を入れていきます。
また原画は数多い線を使用してデッサンのように描いているケースが多いため、一つの線に絞る「クリーンアップ」という作業も行います。
アニメーターの仕事は、映画なら公開日に、テレビなら放送日までに作品を納品する義務があります。ほとんどのアニメーションの現場は締め切りギリギリで作業を行っているため、アニメーターには「スピード」が求められます。的確な動きをイメージするスピードも必要ですし、単純な手のスピードも求められます。
またアニメーションはアニメ監督が決めた登場人物の顔や身体、服装などの設定を変えずにトレースしながら動きを加える必要があります。個性を消して他の人の絵柄に合わせながら、なおかつ生き生きとした動きを加えることができる能力が必要となります。彩色を担当するスタッフは配色センスが必要ですし、背景を担当するスタッフは絵画力が必要となります。
締め切りが近づくと徹夜に近い残業作業が連日続くケースがあります。まず何よりも「体力」が必要な仕事です。そして厳しい状況でも、絵のクオリティを求めるためには「何よりも絵が好き」という資質が求められるでしょう。
アニメ―ターになるために資格取得などの条件はありません。先述したような画力やスピード、体力が備わっている人ならば誰にでも門戸が開かれています。アニメスタジオなどの求人に応募するためには、イラストやCGなどを用意する必要がありますが学歴などはほとんど考慮されませんので実力の世界と言えるでしょう。
もちろんアニメの専門学校や大学のアニメーション学科などの単位を取得しているとスムーズに就職できる可能性は高くなります。アニメやマンガなどの制作経験がない人は、各種学校に通うと効率的に必要なスキルを身に付けやすいかもしれません。
社会人として仕事をしているうちに本当に好きなことや趣味ができる人がいます。また自分に足りないスキルや知識を痛感する人もいます。そのような人は仕事を続けながら専門学校へ通ってみてはいかがでしょうか。社会人として集中力と効率的な仕事の仕方を身に付けているため、専門学校の課題も効率的にこなすことができるでしょう。自分で学費を払っている上、本当にやりたいことを勉強しているため、学生時代と勉強に対する本気度が違います。必要なスキルと知識を身に付けた上で転職活動を始めましょう。